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ドアの貼り方 リアガラスの貼り方 フィルムの巻き方
カーフィルムの貼り方　【ドア編】
当社カットフィルムは基本的に内張り等を外さないで貼れるようになっていますが、中には内張りを外したり、型を予め切り落としたりした方が良いものもあります。特にガラスの端部分のゴムが硬い車種（旧型オデッセイ（ＲＡ１）や旧型カルディナ（ＳＴ１９１）等は予めゴム内に入れ込む部分をカットした方が良い場合があります。又水切り部が硬い車種（旧型ディアマンテ（Ｆ１３）や旧型ワゴンＲ（ＣＴ２１））等は内張りを外せたらその方が作業が楽になりますね。下記の説明では同じ事が前後して書かれていますが、その部分は十分把握して作業された方が良いと思います。ご質問はこちらまで！
【１】
最初にガラスの外を雑巾などで綺麗に掃除します。次にガラス内側にスプレーし写真のようなスポンジなどでガラス表面の汚れを落とします。写真の緑色のテープ及びビニールは内張りの養生用です。この時ガラスは閉めた状態です。 次に手順【９】の写真のように、板等に使用するフィルムを仮止めしておきます。綺麗に掃除し十分にスプレーした板に、セパレータが手前になるよう仮止めします。更にセパレータ面のゴミを落としながら静電気を抑える為に、少し多めにスプレーします。
【２】
写真のようにガラスを下げ、閉めた状態の時に隠れているガラスを念入りに掃除します。ここは普段ガラスの開閉をされない方は、特にゴムやホコリが付着していることが多いです。ゴムがガラス面に強く付着している場合は、爪等で綺麗に取り除きます。
 
【３】
次にプラベラ（プラスチックのへら）にキチンペーパーを巻いて、写真のように汚れを取り除きます。下まで行ったらガラスを上げ下に隠れていた部分も同じように汚れを拭き取ります。写真ではプラベラは左から右に動かしています。
【４】
今回施工した車はスズキ『Ｋｅｉ』で、ガラスなどは比較的綺麗でしたが、写真のように、拭き取ったキッチンペーパーに汚れが付いているのが分かると思います。この汚れがひどい場合は手順【１】からもう一度掃除をしてください。
【５】
ガラスの端（枠）は写真のようにプラベラにキッチンペーパーを巻いて、しっかり汚れやゴミを取り除いてください。この時ガラス面だけでは無くゴム側も綺麗にしておきます。
 
【６】
ペーパータオルでゴミを取り除いたら、次はゴムベラで細かいゴミを取り除きます。ゴムベラを使用する前にガラスにスプレーします。水分が無いとゴムベラがビビッてしまい上手く掃除できません。作業は上から下に向けて行います。最初はガラスを閉めた状態で掃除し、下（水切り部）まで行ったら写真のようにガラスのエッジが見える位置までガラスを下げてスプレーをし、もう一度上から下に向かって掃除します。この時写真のように左から右に向けてゴムベラを端まで動かしたら、一度ゴムベラの先をバケツに入れたりして綺麗にします。
【７】
端はゴムベラの角を使用して下に向かってゴミを落とします。【６】でも説明しましたが、ゴムベラは一度使用したらバケツなどに水をはり、そこで綺麗にしましょう。せっかく掃除しても、ゴムベラが汚れていると掃除した意味がありません。バケツを使わない場合は綺麗なキッチンペーパーで拭き取りましょう。この辺の掃除をしっかりやると、最終的な仕上がりが変わってきます。
【８】
端（窓枠のゴム等の部分）は上から下に向けて勢い良くスプレーを拭きかけゴミを流し落とします。車種によってはこの部分が起毛した（輸入車に多いですね）物も、この方法で掃除できますね。 掃除は以上で終りです。
 
【９】
いよいよ、フィルムの貼りつけです。 【１】で説明したフィルムを仮止めした板を身近に置き、再度セパレータ面にスプレーします。 【８】〜【１１】までの手順は極力短時間で作業してください。ここをもたつくと、せっかく掃除したガラス面に空気中の塵などが付着してしまいます。

【１０】
写真のようにセパレータを型の上から下に向かって全体の４/５程剥がし、糊面にまんべんなくスプレーします。写真ではフィルムを横向きに仮止めしてありますので、右側が上、左側（セパレータが付いている方）が下になります。セパレータを剥がす時はご自分の指を綺麗にしておきましょう。汚れた手でフィルムを触ると糊面にゴミが付着してしまいます。セパレータを剥がす時もゆっくりと剥がしてフィルムを折らないように注意します。セパレータを剥がした糊面には必ずスプレーしてください。一番良いのはセパレータを剥がしながら糊面にスプレーする方法ですが、慣れが必要ですね。説明が前後しますが、写真下のイラストのようにセパレータを剥がした部分を指先で押さえセパレータは仮止め板と平行に引っ張って剥がさないと『悪い例』のようにフィルムが板から浮いて折れてしまいます。ちょっとしたコツなので、このイラストを頭に浮かべてセパレータを剥がしてみてください。
【１１】
糊面を触る指はバケツの水等で綺麗にし写真のようにガラスに貼りつけます。この時フィルムがガラスからはみ出ないように注意します。又ドアの端部分はゴムの中に若干入る型になってますので、その部分を折らないように注意します。この時以前にフィルムが貼ってあったり、ガラスがかなり汚れていたり、撥水加工やガラスクリーナー等が塗布されていてフィルムが上手く動かない時はスプレーに施工液を少量加え、フィルムが動くようにします。フィルムが上手く動かないと正確な位置に合わせ難くなり、フィルムの折れや隙間が出来る原因になります。
 
【１２】
写真では見づらいですが、端の部分はフイルムをたるませておきます。これはフィルムを折らないで貼るポイントです。カットフィルムは窓の端のゴム部分にも若干入る型になっています。これは、貼った後に隙間を無くし光がもれない様にするためです。車種によってはこのゴム部分が硬い物がありますので、このような時は貼る前に外から一度フィルムをあてがってみて、少し（２〜５ｍｍ程：ゴムの中に入ってしまう部分）切り落とすと作業は楽になります。
【１３】
位置（ガラスのエッジから１〜２ｍｍ等間隔で隙間を空けるように）を決めたらゴムベラで水を抜きます。この時フィルムが動かないよう写真の左手のようにゴムベラの動きの反対方向を押さえておきます。写真ではゴムベラは中央から右に向かって移動しています。ゴムベラを使う前は必ずフィルム面にスプレーします。
【１４】
【１３】の逆（中央より左側）の水を抜きます。写真ではゴムベラは左に移動しています。指でフィルムを軽く上下させてみて動くようでしたら、【１３】からもう一度しごきます。
 
【１５】
ゴムベラで大体の水分が抜けたら、プラベラにキッチンペーパーを巻いて、写真のように中央から外に向けてしごきます。写真ではプラベラは右に移動しています。この作業はフィルムが動かなくなるまで行います。新車等は比較的スプレー内の施工液の濃度が薄くてもフィルムの動きが良すぎる場合がありますので、この作業をしっかり行わないと以降の作業でガラスを上げた（閉めた）時に枠のゴムにフィルムが押されてズレてしまいます。十分注意しましょう。又何度かしごいたらキッチンペーパーをずらして、新しい面でしごきます。これは、水分の吸収力を良くするためと、ペーパーに硬いゴミ等が付いた状態でしごくとフィルムに傷が付く事があるので、その予防です。ベストは一度しごいたら、ペーパーをずらすことですね。
【１６】
ガラスのエッジ部分は写真のように上にしごきます。この時もまだフィルムが動く可能性がありますので、しごく逆の方向に手を添えておきます。注意点はガラスのエッジ部分は横（【１５】の写真）にしごかないようにします。これは、フィルムの端がギザギザになってしまう場合があるためです。
【１７】
フィルムが動かなくなったら、写真のようにセパレータを少し持ち上げるように（手前に浮かす感じ）します。この時、ガラス端のフィルムのたるみに注意してください。フィルムが上手くたるんでなかったり、糊面が手前に来てしまっていたら、戻してたるみを作ります。そのままの状態でガラスを閉めます。この時ガラスのエッジ部が完璧に接着してない時や、窓枠のゴムが硬い場合はフィルムが剥がれてしまう可能性がありますので、ゆっくりガラスを閉めてください。又セパレータを持っている手はガラスの動きと比例して上に動かしてください。
 
【１８】
ガラスが全て閉まった状態で、セパレータを持ち上げその隙間から写真のようにスプレーします。この時、少し多めにスプレーした方がゴミも落ちますし、落とすように心がけてスプレーすると良いですね。但しセパレータを持ち上げ過ぎたり、スプレーのノズルが糊面に触れないように注意します。
【１９】
写真のように（手は見えませんが。。右手で引っ張っています(^^;)）セパレータの剥がれている下の部分を持って下方向に引っ張りフィルムに残っているセパレータを全て剥がします。この作業はかなり慎重にやってください。上手く引っ張らないとそこでフィルムが折れてしまいます。写真の場合は左側から右に向かってセパレータを剥がしています。左手はフィルムが余計に剥がれないように押さえています。【１０】のイラストを参照してください。
【２０】
左の剥がれた部分は写真のようにたるませながら、ガラス面にくっつけてしまいます。このようにしますと、ゴミの入りを最小限に押さえることが出来ます。但しこの作業はかなり難しいので慎重に行ってください。この作業が困難な場合は内張りを外す事をお勧めします。内張りを外せばこの作業をせずにフィルムを水切り部下まで貼る事が容易になりますよ。
 
【２１】
セパレータを全て剥がし終わったら写真のようにプラベラを水きり部に差し込み、若干手前にこじ開けるようにして、ガラスと水きり部に隙間を作り、その間に残りのフィルムを入れます。当店のカットフィルムは水きり部から、約７ｍｍ入るように作製してあります。この時、フィルムに水が付いてない場所があると、フィルムが滑らず折れてしまいますので、フィルムが動かない場合はフィルムを持ち上げてスプレーします。
【２２】
写真のように角は慎重に水きり内部に入れます。この時端のゴムが硬い車種は少し難しいですが、少しずつ入れるイメージでトライしてみてください。基本はフィルムの弾力を利用して入れ込む事です。＜ちょっと難しいですね。。。写真の『指で押す向き』と同じ方向に『たるみ』を移動させると良いですね。＜これまた、ちょっと理解しずらいですね。。
【２３】
最後の角は写真のように親指で押し込むようにするとフィルムが入りやすいです。又この時はプラベラで出来るだけ水きり部をこじ開けながら作業するといいですね。ただ、あまり力を入れすぎると内張りが壊れたりするので、注意してください。

 
【２４】
すべてのたるみが窓枠のゴムや水きり部に入ったら、ゴムベラで中央から端に向けてしごきます。写真下のイラストのように中央部は左右に、下の部分は下に水を抜きます。
【２５】
端は写真のようにプラベラで上から下に向かってしごきます。この時、たるみがあるとフィルムが折れる可能性がありますので、この動作はゆっくり行ってください。又、写真のようにキッチンペーパーを巻かずにプラベラを直に使う場合は先端部を紙やすり（１０００番位）でツルツルにしておきます。これをしないで、ザラザラしたプラベラで作業しますと、フィルム（ハードコート層）に傷が付きますので注意しましょう。
【２６】
写真のようにプラベラにキッチンペーパーを巻いて水きり部までしっかりしごきます。【２４】イラスト参照
 
【２７】
脇も同様に中央から端に向かってしっかりしごき、水を抜きます。【２４】イラスト参照

完成です。
後は外から空気が入っていないか確かめ、ゴミが入っていたら、ゴミ消しをして仕上げます。 どうです？上手くいきましたか？写真だとどうしてもフィルムのたるみ具合など上手く表現できませんが、ご不明点はご連絡ください。
【２８】
最後に水きり部をキッチンペーパーを巻かずにプラベラで直に水抜きします。この時直にプラベラでフィルムをしごきますので、ヘラ先がツルツルしている状態で作業してください。ザラザラしていますと、フィルムに傷が付きますので注意してください。この作業は水きり内部のフィルムの端までしっかり行ってください。カットフィルムのデータは水きりより約７ｍｍ入るように作製してあります。又直にプラベラでしごかない場合はプラベラを２本用意し、一つのプラベラで水切り部をこじ開け隙間を作り、もう一つのプラベラにペーパーを巻いてしごくと傷が付き難いのですが、慣れないと難しいので今回は説明していません。
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